病院長はイメージ以上に多忙です

一般方が「病院長」と聞いてイメージするのは、マホガニー調のインテリアで統一された広い院長室で、白衣を着て書類に目を通す好々爺…と、こんな感じではないでしょうか? しかし、実際の病院長は秘書にスケジュール管理を任せないといけないほど、分刻みの仕事が待っているケースが多いのです。

病院長は、意思として週に数回の外来を受け持つだけでなく、入院患者の主治医としての回診や、病院スタッフの仕事ぶりを見て回る管理回診などを行います。

また、病院の組織のトップに立つものとして、院内外の様々な会議にも出席しなければなりません。病院の運営に関する幹部会議や、安全・感染の管理、医療連携の委員会などに出席し、その間に多くの書類を決裁します。

さらに、市や県などの医師会、病院会、専門学会、また医師の派遣要請などのために各大学の医局の教授を訪ねるなど、院外での活動も目白押しです。

病院長には、臨床や医学分野で豊富な業績を持つ医師も多く、例えば日本内科学会といった学会の座長を依頼されたり、医学雑誌などから執筆依頼も少なくありません。そのための資料を読んだり、原稿を書いたりする時間も必要です。

どこの病院の院長も、業務を抱えて多忙ですが、病院の規模や、所在地が都市部か地方かによって、業務の比重は変わってきます。

例えば、医師が不足している地方の病院では、外来や処置、当直など医師としての業務の比重が大きく、訪問診療や方針などにも、病院長自らで掛けていく場合もあります。一方、都市部の病院では、地域の医療機関や医師会などの会議、自治体との協議会や委員会など、組織の代表としての渉外業務が多くを占めています。